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木造住宅の構造について

木造住宅の構造について

2020/08/31

今回のブログ、
書いてる今も【タイトル】から悩んでおります。
というのも、
書こうとしてる内容が、聞いてびっくり玉手箱では済まない内容だからです。
それでは書きだしたいと思います。

 

皆さんがお家を建てられるとき、もしくは建てられたとき、

色んな住宅会社さんを調べたり、見学会があれば行ってみたりした(する)と思います。

工務店さんによっては、構造見学会とかもやられてますよね?

完成してしまったら見えなくなる柱や梁、桁に筋違いなど、骨組みを見学できるので、

開催されていればぜひ見に行ったほうが良いと思います。


で、

ここで疑問ですよ。

それ(完成、もしくは構造見学会)見てどう思います?もしくはどう思いました?

構造見学会開催中の工務店さん:「うちの構造は、土台は桧、柱も4寸(120㎜)角で、安心安全なライフスタイルが送れる構造になってます、金物もしっかり接合され、大きな地震でも大丈夫です」

とか、

完成見学会開催中の工務店さん:「床は無垢材で壁も珪藻土で仕上げて夏は涼しく冬は暖かい高気密高断熱の健康なお家になってます」


どうです?

どう思われました?

多分ほとんどの方は、

主婦目線のつくりが(・∀・)イイネ!!

収納もたくさんあって(・∀・)イイネ!!、

無垢のフローリングは素足でも気持ちが(・∀・)イイネ!!

他にもたくさんあるでしょうね。


あえて言います。

申し訳ないですが、そんなところ見ても何の意味もない見学会です。

見学会に向けて、住宅会社(工務店も含む)は家具屋さんやプランナーさんに依頼して、

生活感がゼロではない、現実的、だけど素敵に見える飾りつけをしています。

うちもその点は結構やってますw

そして自然素材は今や当たり前にいろんな方が使われますし、

どこに依頼しても、予算次第ではオール無垢仕様のお家は完成します。


例えば…

車を買おうとディーラーさんや販売店へ行ったとき、

車の色や形(デザイン)だけ見て納得して購入される方ってそんなにいないと思います。

燃費やパワー、性能以外にももしもの時の安心安全の根拠となるデータも少しは気になさると思います。


住宅だって同じです。

世の中に出回っている製品の組み合わせで、予算次第でどのようにも完成させられます。

キッチン1つ色にこだわるだけで、完成のイメージが素敵にも素敵じゃないにもなるのです。

その目に見える箇所だけを見に行く見学会だとしたら、行かないほうが良いですね。

何故なら…

見学前にアンケート(結構な個人情報)を書かされ、

その情報をもとに訪問・営業電話もどんどんされて、

最終的に言葉巧みに、その会社の敏腕営業マンに囲い込まれて、

はい終~了!($・・)/~~~ですw


ズバリこれです!



何かわかりますか?

現在新築着工中のお施主様宅の【構造計算書】です。

今回は全375ページもあります!Σ(・□・;)


これ、すべての新築住宅に当たり前のようについてると思っているでしょ?

当社は標準装備です!

建築基準法には、確認の特例っていうのがありましてね、

一定の技術水準を確保される建物については、手続きの合理化と建築確認の迅速化のために、

木造2階建てなどで、建築士が設計した建物で確認の特例が認められた建物の場合、

建築主事さんや指定確認検査機関の審査を要しない、といったようなことになってるんです。

何書いてあるかわかんねぇ~って方のためにかみ砕いて書くとこういう事です。

「建築士が設計した一定規模の木造住宅は、確認申請に【構造計算書】の提出(添付)義務ないからね~」

ってことです。

これは私たち設計側としては、大変ありがたい事なので、「4号特例さま様~<(_ _)>」

って感じではあるのですが、ほとんどの方が勘違いされているのです!

構造計算書の添付義務がない=構造計算しなくていい

な訳ないやろ!

どこにも書いてないですそんな事!

うちも確認申請には添付しません、はっきり言って時間がかかるから。

でも、お施主様にお家を引き渡す時には、設計図書の一部として進呈したします。 ^^) _【構造計算書】

しかも、現場は【構造計算書】という根拠に基づき施工されています。


大きな声では言えないですが、小さい声でも言いづらい事ですけど、書きますね…

県内の約9割の木造新築物件で【構造計算書】なしのお家が現在進行形で着工され、引き渡しされております!

プレカットの打ち合わせの時、担当者がそういっていたので間違いないですΣ(・ω・ノ)ノ!

先日ある工務店の社長に聞いた話、【構造計算書】なんてないってΣ(・ω・ノ)ノ!

【確認申請書に添付不要物件≠構造計算不要物件】ではないのです!


みんな勘違いしてるんです。


今回、なぜこんな恐ろしい事実を書いたかというと、

現在着工中の現場、【構造計算書】が有るか無いかでどえらいことになりそうだったのです。

詳しく書けませんが、

もし、「【構造計算書】なんて無いよ」って私が言おうものなら、

やり直し!!!!!

って最悪なこのになっていたかもしれないのです。

【構造計算書】が着工前から存在していたことによって、回避されたので安心しましたが、

【構造計算書】って、お客様のもそうですが、うちらのような業者側にもリスク回避のために、

必須な重要書類であるという事を再認識しました。


【構造計算書】=【根拠】

根拠のないところに、安心も安全も担保されるはずがありません。

また機会があったら、【構造計算書】について書きたいと思いますが、

今回はこのくらいにしときます。


最後に…

あなたのお家、【構造計算書】入ってますか?


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