野末建築

漆黒のシェルターに抱かれた、木漏れ日と空のプライベート・デッキ

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施工事例(新築注文住宅)

漆黒のシェルターに抱かれた、木漏れ日と空のプライベート・デッキ

 

 

 

 

 

 

物件データ

建物種別
 木造(SIMPLE NOTE)
工期
施工住所
家族構成
間取り
平屋
施工面積
邸名
Y様邸

当社コメント

強固な外殻の内側に、柔らかな日常を。

■ 外観デザイン:地平に映える「グラフィカルな造形」

周囲の風景を引き締めるような、マットな質感の黒いガルバリウム。鋭角に切り取られた屋根のラインと、玄関周りに配された明るい木目のコントラストが、住まい全体に知的なリズムとモダンな気品を与えています。

  1. 静寂を担保する「情報の断捨離」
    道路に面した面には、生活の断片を感じさせる窓を一切設けていません。開口部をあえて隠蔽し、ウッドフェンスで視線を物理的にスクリーニングすることで、住まいの内側に広がる自由な時間を確かなものにしています。

  2. 美しさが自律する「ディテールの洗練」
    窓枠や雨樋といったノイズを徹底的に背景化。汚れの原因を設計段階で取り除くことで、年月を重ねてもこの鮮やかな「黒と木」の対比が損なわれることはありません。メンテナンスを「美の維持」へと昇華させた合理的な構成です。

■ 内観デザイン:境界を溶かし、透明感を採集する「空のポケット」

重厚なエントランスを抜けると、そこには外観のストイックな印象を鮮やかに裏切る、圧倒的な開放感に満ちた別世界が広がります。

  1. 天空を独占する「プライベート・ウッドデッキ」
    LDKの中心に据えられたパティオ(中庭)は、外界の喧騒を完全に濾過した、家族だけの「空の領土」です。高い壁が視線を遮断しているため、カーテンという遮蔽物を一切必要としません。ハダシのまま外へと踏み出し、室内と屋外が境界なく繋がることで、実面積を遥かに超えるスケール感を日常的に享受できます。

  2. 質感を愉しむ「ナチュラル・ギャラリー」
    内装は、清潔感あふれる白の壁と、瑞々しい木肌のフローリングで構成。パティオから届く安定した明度が家中を均質に満たし、時計の針ではなく、壁面に落ちる「明るさの移ろい」で時を感じる、知的な暮らしを提案しています。

  3. 機能美を纏う「オープン・アトリエ・キッチン」
    リビングを見渡せるアイランド型のキッチン。視覚的な雑味を消し去り、家具のように空間に馴染ませました。背面のハイドア収納には、生活の断片をスマートに背景化。中庭からの気配を感じながら、日々の営みをクリエイティブな時間へとアップデートします。

■ 機能美:暮らしを整理し、精神の自由を最大化する

  1. シームレスな動線:通路を「価値」へと変換
    部屋を細切れにする概念を捨て、全ての生活ゾーンをリビングを中心に円滑に連結させました。移動のストレスを最小限に抑えた合理的な配置は、住まう人の心に心地よい「凪(なぎ)」を生み出し、家族の対話を自然に育みます。

  2. 思考を整える「インビジブル・ロジック」
    大容量のウォークインクローゼットやパントリーは、すべて「必要な場所」に、壁と一体化して収まっています。生活感を扉の向こう側へ背景化することで、お気に入りの家具や窓の外に広がる青空が、より一層鮮やかに主役として浮かび上がります。

■ この家のコンセプトまとめ

家を建てることは、自分たちの**「幸福の感度」を磨き上げること**でもあります。

SIMPLE NOTE 滑川 studio / 野末建築がこの住まいで体現したのは、外界の喧騒をシャットアウトし、本当に大切なものだけが手元に残る暮らし。 漆黒の壁に守られ、中庭からの透明感に包まれて、家族が素顔に戻れる。そんな「本質的な心地よさ」に基づいた選択が、人生に心地よいゆとりを生み、日々の物語を鮮やかに彩っていきます。 デザインが暮らしをリードし、住まう人の感性をどこまでも研ぎ澄ましていく。ここは、家族の笑顔が綴られ続ける、どこまでも純粋なステージです。

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