目に見えるお金と見えないお金
2022/03/04
仮にあなたが農地に家を建てる計画だとしたら、
宅地とは比較にならないぐらい
土地代以外の費用がたくさん掛かるので、
細心の注意をしておく必要があります。
というのも、農地に家を建てる場合、
土地を造成しないといけないため
以下の費用が必要となるからです。
1.境界擁壁工事
2.土の入れ替え工事
3.土の入れ替えに伴う残土処分
4.水道引込工事
5.水道加入金
6.排水負担金
7.農地転用申請
(必要な場合は、農振除外申請)
まず境界の擁壁工事ですが、
この費用は擁壁をどれくらいの長さするのかと、
どれくらいの高さにするのかによって違ってきます。
つまり、土地が広くなればなるほど
擁壁が長くなり価格は高くなるし、
地面が道路より高くなればなるほど
擁壁に高さが必要となり価格は高くなる、
ということですね。
続いて、土の入れ替え工事ですが、
この費用も、擁壁同様
土地が広くなればなるほど高くなるし、
地面が高くなればなるほど高くなります。
土地の面積が増えれば、スキ取って
処分しなければいけない土の量が増えるし、
そうなれば残土処分量も増えるからです。
そして、この残土処分費用が、
けっこうバカにならなかったりします。
また、地面が高くなれば、
その分スキ取った土の上に足す
土の量も増えてしまいますよね。
水道の引き込みに関しては、
土地が接する道路に水道本管がある場合は、
引き込み工事と加入金を合わせても、
50万円もあれば出来るのですが、
農地の場合、近くに家がなかったりすると、
そもそも前面道路に水道本管がないことがあり、
そうなれば遠くから水道を
引っ張ってこないといけなくなり、
途方もない費用が必要となるかもしれません。
なので、そもそも水道本管が
前面道路に通っているかどうかを
事前に調べておく必要があるし、
同時に、排水先があるかも
調べておく必要があります。
✔️さらなる目に見えない費用
また、農地の場合は、
造成費用に多額の費用が掛かるだけじゃなく、
庭の工事費用も高くなりやすいということも、
理解しておくべきです。
というのも、農地の場合
土地の面積がどうしても
大きくなってしまいやすいため、
工事面積が大きくなると同時に、
境界も長くなってしまうからです。
また、建物に囲まれてないがゆえに
家の中が丸見えになりやすい場合が多く、
そうなれば目隠しなどの工事が必要となり、
さらに工事費用がかさみやすいからです。
このように土地は
目に見える土地代という金額だけじゃなく、
目に見えないこういった工事費用がたくさんあります。
そして、それらに思っている以上に
費用がかかってしまい、
家の予算を圧迫してしまうこともあれば、
家づくりの予算が膨らんでしまい、
ローンにしわ寄せがきてしまうことも、
決して少なくありません。
ですから、土地を選ぶ時には、
目に見えない費用のことまで、
不動産屋さんや建築屋さんに
確認することを忘れないように
していただければと思います。
かつ、土地を広くし過ぎないように
気を付けていただければと思います。
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野末建築
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