野末建築

法改正 と 耐震 と 根本論 と

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法改正 と 耐震 と 根本論 と

法改正 と 耐震 と 根本論 と

2026/01/06

2025年4月に建築基準法が改正され、 

「地震や風の力に対して必要な耐力壁の量が現行のおよそ1.6倍になる」 

と同時に、現在のように 

耐力壁の量によって簡易的に耐震の計算をするのではなく、 

「建物自体の重さ、人や家財の重さ、雪が降った時の重さ、 

地震や台風が来た時どのように力が伝わるのか? 

そしてその力に各部材が耐えられるか?」 

などを全て調べつつ耐震の計算を行なっていくことになりました。 

(いわゆる構造計算というやつです) 

  

建物の省エネ化が進んだことで、 

断熱材の重さが加わると共にサッシ自体も重くなっているし 

屋根にも太陽光パネルを載せるのがごく当たり前になっており、 

結果、建物自体の重量がずいぶんと増しているからですね。 

  

そんなわけで現在は、 

建築確認申請に要する時間が大幅に増加していると同時に、 

(省エネ計算&申請に時間がかかるのに加えて、 

耐震計算&申請にも時間がかかるようになるからです) 

より耐震に配慮した設計を心がけなければいけません。 

 

おはようございます。

SIMPLE NOTE 滑川 studio 野末建築の Enzouです。

 

では今回は法改正が1年後に迫り 

なおのこと基準が厳しくなる 

「耐震」についてお伝えしていきたいと思いますが、 

耐震をよくするためには 

そもそも天然で構造的に強い家にすることが 

第一の条件ではないでしょうか? 

  

✔️2階建ては構造的に弱くなりやすい 

  

自然と地震に強くなるためには 

「平屋」が建てられるなら「平屋」にすることが最良の選択です。 

  

2階建ての場合、 

平屋にはない上階からの荷重がかかる上、 

細かく部屋を仕切る2階の方が 

1階よりも重量が増えてしまうからです。 

  

現在の間取りは、 

1階にリビングダイニングキッチンをつくり 

その空間も出来るだけ広くつくることがスタンダードであるため、 

どうしても1階に2階を支えるだけの 

壁量がつくりにくくなっていますからね。 

  

また、家を2階建てにする最大の要因は 

「南からの採光への固執」にあると思いますが、 

この考え方を基本に間取りをつくると 

「南側に壁が少なくなり一方で北側に壁が多くなる」 

という家になってしまいます。 

  

要するに「壁量バランスが極めて悪い家になってしまう」 

というわけですね。 

  

そんなわけで、 

天然で地震に強いに家にするためには 

「平屋」にすることが最良の選択だと考えているのですが、 

先程の後半で述べた「バランス」に関しては 

単純に平屋にしただけでは完全な解決にはならないため、 

「バランス」を整えていただくために 

  

✔️「光の採り方」を工夫する 

  

ことが大事であることをご認識いただければと思います。 

光には、太陽の光が直接的に入ってくる「直射光」と、 

空気中の塵や水蒸気に反射して間接的に入ってくる 

「天空光」があるのですが、 

家の中を安定的に明るくするためには 

「天空光」をうまく利用することが鍵になってきます。 

  

直射光は天候によって大きくされるため 

人為的に調整するのが難しいのに対し、 

天空光は天候にほとんど左右されないため 

こちらで調整しやすいからです。 

  

直射光を中心に明るさを計算すると 

厳しい日差しを遮るためにカーテンをせざるを得なくなり 

家の中が暗くなってしまうため、 

それを補うためにまた別の場所に窓を設置し、 

結果、耐力壁となる壁が減ってしまうだけですしね。 

  

そんなわけで家の設計を考える時は、 

「光の採り方」に工夫することが 

非常に大切なことだと考えています。 

  

より少ない窓で安定した明るさをもたらすことが出来れば、 

耐震的にもより安定するし、 

かつ、東西南北全てに偏りなく耐力壁を作ることが出来れば、 

耐震計算(構造計算)的にもずいぶんと有利に働くのは 

間違いのない事実だと思います。 

  

というわけなので、 

耐震に関してはもちろん数字も大事なものですが、 

「何よりバランスが大事であること」を 

知っておいていただければと思います。 

  

それでは、、、 

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