大きな買い物の心得 外構編
2026/01/20
例えば家と外構を合わせた合計予算が3000万円だとして、
あなたのご要望を全て叶えようとすると家に2900万円かかりそうだとしたら
建築会社は外構予算を基本100万円で設定すると思います。
たとえ最低限やるべき工事だけでもゆうに100万円は超えると分かっていても、です。
しかし、建築工事がだいぶ進み具体的な打ち合わせを外構屋さんと行いいざ見積もりを出してもらってみると、予想を遥かに上回るような金額が目の前に提示されたとしたらどうお感じになるでしょうか?
100万円しか予算を見てなかったのにやりたいことを伝えてみると400万円もの見積もりになってしまったとしたら
この差をどのような手段で埋めればいいのでしょうか?
おはようございます。
SIMPLE NOTE 滑川 studio 野末建築の Enzouです。
今回も少々極端に見える例えを出してみたのですが、
実を言うと家と外構の予算配分を間違えた結果このような結末を迎えることは決して珍しいことではありません。
✔️土地・家・外構は三位一体
「土地」は不動産屋さんの領域。
「家」は建築会社の領域。
「外構」は外構屋さんの領域。(これに加えて「家具」は家具屋さんの領域。)
この業界には昔からこのような暗黙のルールというか分業的なイメージが存在するため、
家づくりではそれぞれがそれぞれの密接な関係性を無視した状態で進められがちになるのですが、
このような認識の中家づくりを行うと土地・家・外構全てに無駄な予算を投じる可能性が高まるため、
これら全てを分けて考えないようにしていただきたいと思っています。
選ぶべき土地の広さや形はどんな家を建てるかによって変わるし、
建てるべき家は土地の広さや形、そして周囲の環境によって変わるし、
外構工事もどんな家を建てるか、そして土地の広さや形、周囲の環境によって変わります。
ゆえに、土地選びの段階からどのような家を建てたいと思っていて、
その家にはどのような外構工事が必要で、
そして、家と外構それぞれにどれくらいの予算が必要なのかを
あらかじめある程度把握した上で土地選びを行った方がいいというわけですね。
仮に、あなたが建てたい家が平屋だとして是非とも「中庭」をつくりたいとお考えだとしたら
選ぶべき土地の広さは60坪もあれば充分でしょう。
そして、「中庭」から採光をとれば外周面に採光のための大きな窓が基本必要なくなることから、
外構工事の多くをカット出来るでしょう。
外壁が塀代わりになるため塀に予算をかける必要がなくなるし、
目隠しや門などをつくることによってプライバシーや防犯性を確保する必要もなくなるからです。
また、ウッドデッキも家の中につくるためその分建築費用は上がるものの逆に外構費用は下がりますしね。他方、平屋にはしたいが「中庭」に抵抗があるとしたら選ぶべき土地に広さを15〜20坪ほど広げていただいた方がいいかと思います。採光を確保するための余白が南に必要になるからです。
また、外周面に大きな窓をたくさんつくることになるため、
敷地境界全面にしっかりとした塀をつくると同時に、
プライバシーや防犯性を担保するために目隠しや門、
アプローチなどの工夫が確実に必要となります。
ゆえに、同じ平屋でも建てる家の特徴によって土地にかけるべき予算も外構にかけるべき予算も大きく違ってくるというわけですね。
もちろん、家にかける予算も。
これらが全て曖昧なまま家づくりを進めてしまうと、
家づくりの予算計画は当初から大きくはみ出すことになりかねません。
そしてギリギリの苦しい生活を招き、場合によっては家を手放すことになりかねません。
変動金利を選ぶ予定であるなら、もしもの時のための繰上げ返済資金すら貯める余裕がなくなったとしたら、心の余裕もないまま日々過ごしていかないといけなくなりますしね。
というわけなので、大きな買い物である家づくりで後悔しないためにも決して勢いだけで突っ走らず、土地・家・外構は三位一体であることを理解していただき、冷静な判断力を身につけてから家づくりを進めていただければと思います。
それでは、、、
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