収納をたくさんつくらない
2026/05/05
“収納はたくさんあればあるほどいい”
家を建てる誰もがこのようにお考えになるでしょう。
しかし、無駄に収納を広げてしまうと、必然的に家のコストは上がってしまいます。
それゆえ、家のコストを上げることなく、よりたくさんの収納をつくるためにも、まずは、収納に対する勘違いを正していただかなくてはいけません。
おはようございます。
SIMPLE NOTE 滑川 studio 野末建築の Enzouです。
では、今回は、収納で知っておくべき2つのコトについて、お伝えしていきたいと思います。
まず、1つ目が、「ただ単にたくさん収納をつくればいいわけじゃない」ということです。
例えば、暮らしの拠点となるリビングダイニングキッチンには、手紙、書類、薬、文房具、生活用品など、細かいものがたくさんあるのですが、いろんな場所に散らばって収納があるお家は、これらを管理しやすいでしょうか?
管理しにくい収納をつくってしまうと、どこになにを置いたのかを忘れてしまい、それが見つからないか、あるいは探すよりも買ったほうが早いことを理由に、また同じモノを買ってしまうことになります。
結果、モノが増えることになり、収納の中がさらにゴチャゴチャになります。
また、収納に収まりきらなくなった場合、それらがリビングダイニングに溢れることになり、今度は、それを片付けるための収納家具を買わざるを得なくなってしまい、リビングダイニングが狭くなってしまいます。
また、無駄に奥行きが深い収納も、とっても管理しにくい収納だと思いませんか?
手前にモノを置いてしまうと、奥に置いてあるモノが取り出しにくくなるのはもちろんのこと、奥にあるモノを忘れてしまう原因にもなりますからね。
結果、無駄な出費を生むことになるし、収納の中がゴチャゴチャになってしまう、というわけです。
人は、複雑になればなるほど、記憶出来なくなってしまうし、管理出来なくなってしまうものです。
それゆえ、収納は管理しやすいように分かりやすく単純につくらなければいけないんですよね。
✔ 通り抜け動線は収納を減らす最大の原因
続いて、知っておいていただきたいことが、通り抜け動線についてです。
収納を通過することが出来る動線や、玄関を家族用と来客用に分けたりする動線ですね。
この図をご覧いただくとお分かりいただけますが、右は通常の収納で、左が使い勝手をよくするために、通り抜け出来るようにした場合です。
左の場合、収納を通過出来るため、一見、右に比べて使い勝手が良いように感じるかもしれません。
しかし、通過出来るようにしたことで、「廊下」が収納の中に出来てしまい、結果、収納が大幅に減ってしまっています。
しかも、
・ドアも1本増えるため、その分コストアップすることになる
・スイッチも、2つの入口のどちらでもオンオフが出来るようにしないといけないため、右よりも高価なスイッチを使わざるを得なくなる
それゆえ、ただ使い勝手が良さそうという理由で、通り抜け動線をつくってしまうと、思っていたより収納にモノが置けず、結果、片付けにくい家になってしまい、なのに、余分なコストがかかるため、逆に家の価格が割高になってしまうというわけ、なんですよね。
✔ 収納の正しい考え方
結論から言うと、収納は床面積ではなく、壁面積で考えるようにしなければいけません。
2m40cmという天井までの高さをどれだけ有効に使うことが出来るのか?が大切だということです。
床面積だけで収納を考えてしまうと、収納をどんどん増やしてしまい、結果、家の価格が高くなってしまいます。
一方で、壁面積で考えるようにすれば、わずかな床面積でも壁さえ充分にあれば、相当な収納力があることを理解出来るようになります。
ただし、棚の枚数をケチらないようにしないといけないですけどね。
棚板も決して安いわけじゃないので、住宅会社側は棚の枚数を減らそうとするでしょうからね。
ということで、コストを上げることなくより多くの収納をつくるためにも、そして管理しやすい収納をつくるためにも、今回お伝えさせていただいた収納の知識を覚えておいていただければと思います。
それでは、、、
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